■酒粕の見分け
いずれにしても今まで各章でお話してきた酒粕のうま味や健康・美容効果を出来るだけ豊富にするには原料米が低精白(あまり削らず(100~70%)程まで)の造り方は「生酛造り」もしくは「山廃造り」の「純米酒」の酒粕が良いでしょう。
しかし、酒粕は嗜好品としての食材の一面もあるので
一概に、低精白(玄米に近い)方がよいとは言えません。
やはり、高精白(精白60%以下…吟醸系)のほうが、味や香りは
ゴージャスで、フルーティで、いかにも!っという感じがします。
華やかな香りや、甘み、フルーティな感じを求めるのであれば
精白された吟醸系(精白度60〜30%)の酒粕でもよいでしょう。
しかしこの場合は、やはり精製しすぎているので、栄養や微生物も少なく、
美容や、健康への視点からみるとやや不自然さは、残ります。
吟醸系のお酒、酒粕は、その身体への影響を知った上で、
たまに取る嗜好品として捉えるのが、いいのではないかと思います。
味・栄養・美容・の総合的な食材としての酒粕の質とみると
以下のようにまとめる事ができます。
・ 精米歩合(90~60%)(出来るだけ低精白(100%に近い)方が栄養価は高い)
・ 生酛造りか、山廃造り(乳酸菌や酵母菌のことを考えると)
・ 純米酒(裏面の原材料表示に「醸造用アルコール」がないこと)
という酒粕がおいしく、健康にも美容効果にもおすすめです。
地元や町の、酒屋さん・地酒専門店のお店の方に聞いてみるのが良いと思います。
この3つの条件を、お店の方に伝えるだけでその反応で、お店の姿勢が分かるでしょう。
また現在では多くの酒屋がインターネットのホームページで直接販売しているので、お気に入りの酒屋に直接問い合わせるのも良いでしょう。
おいしい酒粕は、おいしいお酒から。